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統計学で誤りが判明した野球の打順の常識

野球の打順のセオリーは概ね次のとおりなのだと思います。

1番:足が速くて出塁率が高い。

2番:送りバントが上手く、進塁打が打てる。

3~5番:打力のある選手、特に4番はホームランを打てる長距離砲。

6~8番:上位打線に入れなかった打者。

9番:打撃が期待できない投手

 

ところが、統計学的には、これが誤りなのだそうです。

東海大学理学部情報数理学科の鳥越規央准教授がセイバーメトリクスという統計学的手法を用いて最も高い得点が期待できるオーダーを分析したところ、「最強打者は2番、もしくは4番に置く」、「1番・3番は出塁を心掛け、2番・4番は出塁だけでなく、長打が打てる選手を配置する」、「1番に足の速い選手を置く必要はない」、「単打が多く足の速い打者は下位に並べる」のが最適解になったというのです。

 鳥越准教授の著書「本当は強い阪神タイガース――戦力・戦略データ徹底分析」(ちくま新書)の受け売りです。

 

これまでは、1番が塁に出て、2番が送って、3~5番がヒットを打って走者を還すという夢のシナリオを描いていただけで、もし1番が出塁しなかったらとか、1~5番で得点できなかったら、といったことに目を向けない空想的なオーダーに過ぎなかった、ということではないでしょうか。

鳥越准教授は、前記著書の中で2012年のデータ等を基に2013年の阪神タイガースの期待得点値が最も高くなるベストオーダーを紹介しています。

「鳥谷→福留→新井良→西岡→新井貴→マートン→大和→藤井→投手」

少し意外でした。

 

5月9日現在、阪神は巨人と2.5ゲーム差の2位。

チーム打率、チーム防御率はセ・リーグで1位です。

和田監督が上記の本を読んでオーダーを組めば、もう「鬼に金棒」、いや「トラに牙」です。

 

なにはともあれ、今年こそ阪神優勝や! 頼んまっせ和田さん。

(横井盛也)

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****** 19-04-29 (月) 20:03
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