- 2013-01-29 (火) 19:09
- 横井弁護士
退職手当を減額する条例の施行前に駆け込み退職する教職員や警察官が多数に上っているようです。
数か月早く退職した方が多くの退職手当を貰えて総額で多額になるというのですから、経済学的にみれば3月末の定年を待たずに駆け込み退職するという選択は至極当然で合理的な行動ということになるのでしょう。
現実的な問題として予定していた住宅ローンが返せなくなるなど様々な事情もあるのでしょう。
でも、重要な公務を永年勤めあげてきた教職員や警察官としてあまりに切ない去り際です。
「年度末まで職務を全うした人が損をするのはおかしい」という批判があるようですが、私はこの批判は当たっていないと思います。
<お金を払ってでもやりたいことがその人の天職>。
理想論かもしれません。
でも駆け込み退職する人に問いたいのです。
「これまで天職だと思って仕事をしていたのですか」と。
もし、高額な退職金をあてにして、楽しくもない仕事を続けていたのであれば、それはとても不幸なことです。
年度末まで職務を全うすることを選んだ人は、駆け込み退職者よりずっと豊かな人生を送ってきたであろうという意味で決して損はしていないのだと思います。
(横井盛也)
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