- 2012-12-17 (月) 21:43
- 横井弁護士
第46回衆院選は、自民党が294議席を獲得して圧勝、民主党は57議席しか取れずに惨敗という結果になりました。
自公の連立政権で、衆議院の3分の2以上の325議席を占め、法案が参議院で否決されても、衆議院で再可決して成立させることが可能です。
決められない政治から脱却し、実効性ある景気対策が進むことを期待します。
自民党の圧勝の理由について、民主党政権に対する失望、国政において実績のない第3極への不安などが語られています。
では、自民党の躍進に最も貢献したのは誰でしょうか。
私は、小沢一郎さんに違いないと考えています。
自民党幹事長も務めた大物政治家。
自民党を離党して新生党を設立し、その後合流した新進党をぶっ壊したかと思えば、今度は民主党の内部分裂を引き起こして党内のゴタゴタを演出、挙げ句、国民の声が第一を立ち上げた後に日本未来の党に合流し、多くの同志を今回の選挙で失いました。
結果的に、ことごとく自民党の敵対勢力を崩壊へと導いているのです。
まさに壊し屋の面目躍如といったところです。
「グレート・リセット」の見本を示してくれているのかもしれません。
今回の選挙で、「一度ぶっ壊して、新たに創り直す」などというフレーズを使う政党がありましたが、意図とは反対の結果を生じさせかねない危険な発想だと思います。
政治家の評価は歴史が決めることなのでしょうが、小沢一郎さんが、この時代においてひときわ存在感のある大物政治家であったと評価されることだけは間違いないと思います。
(横井盛也)